第40章 scene ■
「ソクラテスが、神の存在は証明できねーから神はいないと言う人間もいるが逆にそう言う奴に質問する奴は、心や感情があると言うが、それは証明出来るのか?心を目で見ることは出来るのか?」
「人間は自分の罪をなすりつけるために神様を作るとも僕は考えてるけど?
要は頼るものが欲しいんじゃないの。
まー、神様が本当にいるなら、趣味は虐殺かもね。
すごくいい人が突然死んだり、すごい悪い人がのうのうと生きてたり…世の中が不公平なことくらいクマでも誰でも知ってるよね?」
「絶対も完璧も存在しねぇとレイもさっき言ってたろ。
絶対の神がいるなら万物の事象は神が決めたことになり、人間の責任はどこに行くんだ?なら、事件や事故が起きたとしても仕方がないことか?
神がたとえいなくても人間は自己責任による自己決定もできるし直勘もあるから神はいなくていい。
ちなみにな、いい奴が突然死するのは"人間の脳自体が目標を本当の意味で達成していると18か月以内に死ぬ"という統計もあるからなんだぞ」
レイは苦笑い気味に2人のやり取りを聞いている。
…やばい
なんだか壮大なスケールの難易度高い話になってしまっている…
このままこの議論がこんなとこで炸裂したら完全におかしな目で見られるだろう…