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walking proud~呪術廻戦~R18~

第40章 scene ■



「キリスト教徒に、
"旧約聖書の大洪水を生き延びたノアとその家族は何教の信者だったのか?" と聞いてみろ。答えられないだろう。キリスト教でないことは確かだ。かといってユダヤ教だと答えてしまうと、キリスト教からユダヤ教に改宗しなければならないだろう。
キリストは遥か昔からいたのだからキリストで良いんだと答えるなら、宗教を問わず救いの手を差し伸べてくれるわけだから、これもキリスト教徒である必要はなくなる。つまり教会に行って説教を聴いたり、十字を切る必要はないわけだ。ノアがそんなことをしていたはずねぇからな。」


「「・・・」」

レイと五条は顔を突合せコソコソ耳打ちした。

「ここでする話じゃないかも。場所変える?」
「いや、長くなっちゃうよ…」


「まぁ僕らもクマポンも無宗教だけど、
ここにいる大半の人たちは仏教徒かもよ?」

「おいらが言いてぇのは、神は宗教と切り離して考えるべきだということだ。本来、神は宗教に関係なく、それこそ無神論者でさえも、正しく生きている人間に手を差し伸べる存在なんじゃねぇのか。」


クマの言葉に一応五条が返した。


「神や悪魔の存在を作ったのは確かに人間だよね。人間が正しく生きるためにその存在を利用してる。
決まり事とかも人間が後から勝手に付けた戯言だし。
でもその神を信じて正しい行いをしてる人もいるわけで。で、その人たちと一緒にいる事で自分も正しく生きることが出来るかもしれないと思って大人数になったのが宗教でしょ」


なかなか真剣で難しい難題を始めるふたりに
レイまでも考え込んでしまった。


宗教……

そういえば悟も傑も、天内理子ちゃんのことがあった頃、宗教団体と一悶着あったんだっけ。
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