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walking proud~呪術廻戦~R18~

第40章 scene ■



「時々ね、思うんだ」


五条がポツリと言った言葉に耳を傾ける。



「神様って…いるのかなって…ね」



「……それは…」



どうだろう。
考えたことがないわけじゃない。

だけどそれを考えると、どうにも否定してしまいそうな気もする。
だってもしもこの世に神様がいたら…

何故世界に不公平や差別、戦争や貧困が生まれるの?
っていう話にもなる…



「…わからない。そもそも、神様の定義がハッキリしていないから、だからわからない。
例えばある人は恋人のことを神様だと思っていて…またある人は人を幸福にする存在が神様だと思ってる。人によって、認識の違いがあると思うから…だからなんとも言えない。」


するとクマが冷淡な口調で喋り始めた。

「神が存在すると言い張る奴は、宗教家の言い分を信じているだけだ。
つまり神を信じているのではなく、人を信じている。神に仕えているのではなく、人に仕えているんだ。」
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