第40章 scene ■
「僕は、絶っっ対にそんな完結にはしないよ。
まぁ、安心してよ、僕、最強だから。」
ニッと白い歯を見せる余裕そうな五条。
レイは真剣に五条のサングラスの奥を見つめて言った。
「とにかく、約束はしないから。
今度こそ私は、大切な人を最期まで守る。」
五条は目を見開いたかと思えば瞬時にまた笑みを零した。
「……ふふっ。はいはい。」
「………はー…」
全く満更でも無い様子の五条にため息を吐いた。
悟は自分に自信を持ってる。
でも最悪の未来を全く想像してない。
昔の私と同じ。
想像力が足りない。
"現代最強呪術師"
そんなふうに言われてるから?
ねぇ、最強ってなに?
そんなのって、ありえない。
悟を信用してないとか、
そういうんじゃない。
ただ…
この世に100パーセントはない。
ってこと。
あのころみたいに、
最悪を全く想像せずに過ごす人生はもうやめたの。
もう二度と、
あんなに弱い自分にはなりたくないから。