第40章 scene ■
五条もレイも目を丸くしたまま顔を突合せ、照れたようにまた視線を逸らして同時にカップに口をつけた。
「ね、そいえばクマはさ…私たちの、どんな所が1番好きなの?」
「あぁん?」
「あーそれ僕も知りたいな!教えてよーくま先生。」
2人のニコニコ顔を前に、クマは可愛らしい顔で一瞬口ごもったかと思えば、静かに口を開いた。
「レイに関していえば…
誰よりも心が清潔で純粋なとこ。
…んでグラサン野郎…てめぇは……」
くまが小さくため息を吐いたのと同時に、五条もわざとらしくため息を吐いた。
絶対ろくでもない発言をするのだろうと身構える感じで。
「そんなレイのことを、
誰よりも大切にしているところ、だ。」
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