第40章 scene ■
「レイも、僕の内面に惚れてるんだ?」
「・・・」
「え、ここで黙らないでよ。」
くくくっとからかうように笑う五条と、それを睨むクマ。
そんな恥ずかしいこと、悟じゃないんだから簡単に言えない。
「ねぇ、どうなのさ、なんで黙るの?酷くない?」
「…そ、そんなの言えないよ」
「えー、なんでよ?」
「……なんでって…」
口ごもっていると、五条が前のめりになってグイッと顎を掴み、顔を近づけてきた。
「言えよ、レイ」
上目遣いのとても真剣な眼光がサングラス越しにまっすぐ突き刺さる。
「レイは…」
あまりの色気と気迫にゴクリと喉を鳴らす。
「僕に惚れてんだろ」
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