第40章 scene ■
「……てるよ」
「ん?なに?」
「惚れてるよっ!!自己中でいつもいろいろ意味不明だけど誰よりも優しい悟に!惚れてる!って言ってるの!!」
シーン………
あまりの声のでかさと気迫に、
店内が一気に静まり返った。
そこかしこの視線が一点に集中している。
五条もクマも動きを止め、驚いたようにレイを凝視している。
そのことに気がつくのに数秒かかり、レイは慌てて口に手を当てた。
「…… レイ…」
「っ…ご、ごめんっ…」
五条はレイの口元からバッと手を剥がした。
「っぇ…」
「嬉しいよ、レイ…
すごく嬉しい…でも……」
「・・・」
「でもさ……」