第40章 scene ■
「まっ…んっ…だからこんなっ…んぁ、とこっで」
ジュルジュルと口内を蹂躙され、
ベッドの上でいつもしているそれと同じようにされた。
力が抜けていく…
それほど、五条のキスはとんでもなく上手い…
と感じてしまう。
パッと唇を離され、熱を帯びたような熱い眼光が突き刺さる。
青いのに、赤く燃えているようにも見えるのは夕陽のせいだろうか…
「こーゆーやつじゃないと、1回に入らないから。」
「なっ…にそれ…ぇ」
「レイの子宮が疼くようなキス…だよ」
「っ、しきゅ…っ」
たしかに今、子宮がズクズクと痛い。
けれどそんなワードを今ここで言わないでほしい…
なんなんだろうこの人は…
きっとたくさんの女性とこんなキスをしてきたんだろう。
じゃないとこんなに上手くて慣れているはずがない…
いつか絶対に聞き出してやろう…
元々負けず嫌いな性格だからか、
この期に及んで、なぜだかそんなことをメラメラと感じてしまった。