第40章 scene ■
でも…ホントそうだよね
一旦、その星を知っちゃうと、
もうどこにも繋がりっこないって思えちゃうんだ。
あの時のあの選択は、
もうそれしかなかったとしか思えなかったり、
どんなに悲しくて辛くて悔しい過去でも、
それでよかったんじゃないかと思えるくらいに。
隣にいる人が、なぜこの人なんだと思うよりも、
この人以外とこうしてる未来しか考えられないように
一旦知っちゃうと、もう後戻りできなくて
それ以外考えられなくて…
だからもう遅い。
レイを知っちゃった時点で。
自ら苦しむか、もしくは相手を苦しませるか、
そのいずれかなしには恋愛というものは存在しないらしい。
でも、
だからこそ、
感謝の気持ちは忘れたくない
当たり前と思った時からきっと、
すれ違っていく。
1番幸せになってほしい人に、
幸せだと思っていてほしい。
他に何もいらないから。