第40章 scene ■
「写メ送りますね〜♪あ〜いいのがいっぱい撮れたなぁ〜待ち受けにしちゃいますぅぅ」
「お2人も京都専属になってくださればいいのに♡」
「すごーい楽しかった!
ありがとうございますレイさんクマちゃん!」
「おいクマ野郎!最後にもう一度俺とのツーショットを撮るぞ!」
「うっ」
パシャパシャ
「お礼を言うのはこちらだよ!!
本っ当にありがとう!みんなのおかげですごく楽しかった!」
「レイさん、お身体にはお気をつけ」
ガバッ!
加茂が言い終わらぬうちにレイに抱きつかれ、いつも開いているようでいて開いていない加茂の目が見開かれる。
そんな感じで一人一人にハグをするレイに対し、皆自然と頬が緩み、少し目頭が熱くなる。
「うっうっ、レイさぁんクマちゃぁん…」
「もう。永遠の別れじゃないのよ?…はぁでもなんだかアタシも少し涙腺が…」
「そういうのやめろ。つられてしまう…」
「ブラザー許さん!俺の涙腺舐めてんのか?!」
「……んだよこいつら。」
「京都校のメンバー、私はとても好き。どうかこれからも皆仲良くしてね。で、もっともっと強くなってね。いつか皆で力を合わせて戦わなきゃならないときがくるかもしれないから」
そんな日が来ないことを祈るけど…
そしてまた絶対、笑顔で会おう。
このメンバーで。みんなで。
そう満面の笑みで言って皆と感動的なハグをしていると、後ろから声を掛けられた。