第40章 scene ■
「あの人ずっと片思いだったってこと?」
「もしかしてレイさんはその頃付き合っている人がいたとか?」
「五条悟…告って振られてたのか?」
「最強術師、10年越しの愛の成就ってやつか?」
「・・・えっと…」
何も言えなくなってしまった。
あの頃から私のことが好きだったことは本当に当時は微塵も気付けなかったし…
「にしても…あの人がどんな風に愛を囁くのか…全く想像つかないわね…」
「きゃ〜なんだかロマンチックでいいなぁ」
「意外とあぁ見えて肉食系なのかな、いや、ニュートラルな感じ?」
「タッパとケツのデカい女がタイプではなかったというわけか」
皆の真剣なその呟きに、
レイの顔はみるみる赤くなっていく。
「あぁああ!皆もーやめよ?!恥ずかしいよ!」
クマは笑いをこらえきれないとばかりに肩を震わせている。
「あいつって一体どー思われてやがんだよ、ウケるな」