第40章 scene ■
回りきったあとで、皆と茶屋へ入る。
「スイーツ食べてるクマちゃんやっぱかっわい〜♡」
「一緒に写真撮りましょ〜♪」
クマはレイ以外の女子全員に囲まれ、パシャパシャ一緒に写真を撮られている。
「よかったね、クマ。可愛い子たちにモテモテで。」
「むぅ……モテくまって奴か…」
クマはめんどくさそうになにかを呟きながらもカメラ目線に応えてあげている。
「あっ、そーいえばレイさんは、恋人とかいらっしゃるんですか〜?もしかして結婚してるとか?!ぜーったいモテますもんね!」
突然の三輪の質問に唖然となる。
各々が食べているものから顔を上げ、一斉にレイに視線が移った。
「やっ、えっ、そっそそそんなわけっ」
「こいつは今、最悪なことに目隠し野郎と恋仲だ。」
「「「?!?!?!」」」
クマがあまーい団子をモグモグ頬張りながら何食わぬ顔で言葉を被せてきた。
皆の目が見開かれ、固まってしまった。