第40章 scene ■
八坂神社へ行ったあと、舞妓さんにすれ違ったりもした。
「わぁ〜かわいいなぁ〜♡」
「レイさんも今度舞妓さん体験してみたらどうですか〜?」
「へぇ〜!いいなぁしてみたいな」
「やめておけ。化け物にされるぞ」
「コラくまー!!怒るよ?!」
そして、食べ歩きをしたり、祇園の可愛い茶屋でお茶したり、たくさん笑ってたくさん写真を撮って、幸せを満喫していた。
「はぁ…生きててよかったな…」
心の底から出た本音の呟きに、レイは自分で驚いてしまった。
今私がこうしていられるのもきっと、
なにもかも悟のおかげだなぁ…
あの時、死にたいなんて本気で思ったりしてて…
それを何度も悟が支えてくれてて…
そんな彼がいて私は救われた。