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walking proud~呪術廻戦~R18~

第39章 dignity ■



僕はね、正直、

レイは昔より、
どんどん綺麗になっていったと感じてた。


多分それは…


誰かを愛して誰かを失った人は、
何も失っていない人よりも美しいから。



恋を得たことのない人は不幸だと思う。

それにもまして、
恋を失ったことのない人はもっと不幸だとも思う。

深く愛することのできる人だけが、
また大きな苦痛をも味わうことになる。


でも、覚えてる?

すっごいむかーしだけどね、
レイは僕にこう言ったんだよ。


"愛することを怖がってちゃ何も得られない"

って。


愛することで得られるものはたくさんあるし、
時には失うものも出てくるかもしれないけど、
それを怖がったら負けだ。


だから全力で愛したい。
もう後悔しないように。



「好きだよ、レイ…」



愛は言葉だ。

言葉がなくなれば
同時にこの世の中に愛情もなくなるんだ。



好きになってゴメンね。
もしかしたら困らせるかもしれない。
もしかしたら苦しめるかもしれない。

でも伝えたい。
感謝したい。


恋をするって奇跡の確率じゃん。

両想いになれる可能性なんて限りなくゼロに近い。

すごいことなんだよ。
だから気づいてほしい。


僕が感じてる、君の尊さを。





死ぬほど抱き潰したい…

僕だけのものって実感したい…

壊れるくらいに… レイを…




感じたいんだ。






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