第39章 dignity ■
「それにさぁ、どうせすぐ脱ぐんだから、脱ぎやすい方がいいじゃん。」
その言葉に、一気に顔を赤らめる。
なんで平気な顔してそんな言葉を吐けるのか…
「わ、わかったよ…」
一先ずいつまでも裸なのが嫌だし、どうせ反論したところで意味は無いしと思い、レイはバスローブを羽織った。
ふわふわでなんとも気持ちが良く、確かにパジャマなんかよりこっちの方がいいかもと思えてきてしまった。
「ふふっ、似合ってるよ、お姫様。」
「ほんとに?」
「うんっ」
ポンポンと頭を撫でられ、濡れた髪にキスをされた。