第39章 dignity ■
「五条先生っ」
「っ!あーもうレイちゃーん?あんまりからかってるとどうなっても知らないよ?僕こー見えておっかない先生だよ?」
ふふっと笑うと、「俺マジ頭おかしくなりそ…」と小さな呟きが聞こえた気がした。
綺麗に洗い流してもらい、次は体ねと言われ、スポンジで泡立てたモコモコの泡を体に塗りたくられる。
レイも同じように五条の体を泡まみれにしていった。
こんなことをするのも生まれて初めてだけど、なんだか楽しいと感じてしまい、自然と笑顔になっていた。
五条はレイの滑らかな肌に手を這わせながら、その火照った表情を見つめてついため息を吐く。
可愛すぎるだろ…
ほんっとやばい…
なんかもうのぼせてきた…
あー頭おかしくなってきたほんとに…
呆れるくらい馬鹿になりそ…
いや、もうなってるか…
でも……
五条はシャワーヘッドをレイに向け、泡を流していきながら顕になる裸体に目を細める。
「はぁ……」