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walking proud~呪術廻戦~R18~

第39章 dignity ■


「洗ってあげるね?」

「…容赦ないんだから、もう…」


五条はレイ専用に置いてあるシャンプーを泡立て髪を洗い始めた。
その丁寧な指使いが心地良くて、つい吐息が漏れる。


「悟って美容師向いてるんじゃない」

「ふはっ、せっかく教師やってんだからそっち向いてるって言ってよ」

「そう思ってるよ。」


思いがけないその即答に、五条は目を見開く。


「今日、恵くんに稽古つけてるとこ見て、すごく…驚いたし、嬉しかった。あぁ、悟ってちゃんと先生なんだなって。悟は誰よりも素敵でかっこいい、良い先生だよ。」


目を閉じたまま、静かな口調で、それでもハッキリと言ったその言葉は、五条の動きを止めてしまった。


「初めて…そんなこと言われたよ…」

「えー、そんなことないでしょ〜クスクス」


これ以上好きにさせてどーするつもりだよレイ…
正反対のことしか言われてこなかったんだからね僕はっ。


レイは相変わらず、相手が欲しい言葉を無意識に発する天才だね。
だから皆、レイのこと大好きになっちゃう。
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