第39章 dignity ■
「大胆だなぁ〜レイ。
そんなに我慢できない〜?かわいい…」
「ちっ、違う…」
「ふっ…じゃあ僕のも脱がせて。」
「っなんで…悟はそんなに…余裕なの…」
「余裕そうに見える?…わかってないね、ぜんっぜん」
顎を掴まれ、真剣な碧眼で見つめられ、なんとなく悔しくなって視線を逸らす。
レイは、どちらのものも互いの視界に入らないように、密着したまま五条のショーツを下にずらしていった。
少し硬みを帯びたモノが自分の体に当たっているのがわかる。
2人とも一糸まとわぬ姿になったはいいが、さっきからレイは五条にしがみついたままだ。
「ねえ?そろそろ離れてくんないとお風呂入れないよ?」
「ーっ…だってえ…」
五条にギュッと抱きしめられたかと思えば、瞬時に横向きに抱き抱えられ、声を出す間もなく浴槽の中へと降ろされた。
一瞬のこと過ぎて唖然となっていると、上から勢いよくシャワーをかけられる。