第39章 dignity ■
「ねぇ、待ってよっ、自分で脱げるよっ」
「恥ずかしがらなくていいって今更〜」
恥ずかしいに決まってるじゃないかと思いつつムッとした顔でレイは仕返しにと言わんばかりに五条の服に手をかける。
五条はイタズラっぽい笑みを浮かべながらされるがままに自らの服も脱ぎ去っていく。
そうやって交互に脱がせていくと、たちまちレイのブラジャーも取り払われた。
こんなに明るい場所で顕になった乳房を見られるなんて多分生まれて初めてのことだ。
赤らんだ顔で目を逸らしながら片腕で隠す。
「隠さないでよ、見えないじゃん」
「…そっ、そんな見ないで」
五条は頑なに退けない腕はそのままに、サッと下のショーツを下ろした。
一気に顔が熱くなり、隠したくてギュッと五条に抱きついてしまった。
全身見られずに視界から奪うにはこれしか術がない。