第39章 dignity ■
レイはひとまず後片付けを全て終わらせた。
さすが五条と言うべきか、なんとこの家には食器洗浄機があるので後片付けといっても皿洗いなどはやる必要がない。
一先ず寝室に行って髪をとかしペンダントを取った。
新しい下着などを出したりパジャマを取り出したりしていると、五条がノックもなしに入ってきた。
「っわ!びっくりした!ちょっともお!脅かさないでよ!ノックくらいして!」
相変わらずノックの習慣がない五条に、レイは深くため息を吐く。
「ふふっ、そんなに驚かなくても〜。
あのさ、ちょっと提案なんだけど、レイ僕の寝室に越してこないー?」
「えっ…?」
突然の提案にたじろいでしまった。
なぜまたそんなことを恥ずかしげもなく唐突に?!