第39章 dignity ■
五条が料理をしていると、クマが帰宅した。
ボンッと一瞬でテーブルの上に現れたクマに、五条は視線を移す。
「っわ!びっくりしたクマ野郎。
今日はどーこほっつき歩いてたのー?」
「今日は朝9時から昼まで図書館。昼から3時まで映画館。そっから今まで呪霊狩り。」
「クマもなかなかハードな1日だったんだねえ。
しかも任務も当てられてたんだ。それはお疲れ様。」
「おいらに任務当てるとか何様だ!って断ったんだが、既に神無月レイには許可とってあるとか言いやがるから仕方なく行ったんだよ。ったくこのやろ…って…こいつ何寝てやがる!おいらに任務押し付けておきながら!!」
「しぃ〜…。レイも今日は高専で1日ハードだったんだよ。寝かせといてやってよ、いじわるクマだなぁ。」
すやすやと気持ちよさそうに寝息を立てているレイは完全に熟睡モードに見える。
クマは舌打ちをしながら伸びをした。