第39章 dignity ■
あれ…?
いつまで経っても何も起きない状況に異変を感じて目を開くと、目の前には五条の後ろ姿。
「?!」
2人の攻撃を一瞬で跳ね返していたようで虎杖もパンダも地面に転がっている。
「ってぇぇえ!!邪魔すんなよ五条先生!!」
「ははっ、ごめんごめん。
また明日、僕が付き合うから。今日のところはもう解放してあげて。レイ先生お疲れみたい。」
全員の視線がレイに向く。
レイは苦笑いを浮かべて両手を合わせた。
「さ、帰ろ、レイ。迎えに来たよ。」
「ん…ありがと。」
五条の手を取り立ち上がる。
気がつくと、もう辺りは薄暗くなっていた。