第39章 dignity ■
レイに歯向かっていく3名は、もうとっくに息を切らしていた。
1:3だというのに、レイは呪霊操術もあるので非常に手強い。
「うぅぅ〜俺、限界来そお…」
「たかな…」
「ぜぇ…ぜぇ…クマ野郎のときよりも疲れてきた…」
レイの思考は正直それどころではなかった。
五条にあんなに中途半端なことをされ、
ある意味寸止めを盛大に食らったこの体の感じ。
この戦闘訓練ではない理由でやけに全身が熱くて汗が吹き出ている。
なんだかもうさっきからおかしくなりそうだ。
正直そろそろ終わりにしたい…
悟はなにしてるんだろう?
早く迎えに来てくれないかな…