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walking proud~呪術廻戦~R18~

第39章 dignity ■


まれに見かけるその顔…

ああ、

あのときと同じ。

あのときの…

遠ざかって行く背を思い出す。



心底分からない。
たまにこういう雰囲気を醸し出すアンタが。


そういうアンタを、

どう思ってるか…



こんな自分の感情も

心底わからない。




ただ、わかるのは、



この人の今まで背負ってきたものは、




この人にしか受け止めきれないほどのもので




この人の心が




馬鹿みたいに強靭で




それでもたった一つのことで




いとも簡単に壊れるほどに




脆く儚いってこと。



あの春、この人が一人
ボーッと見つめていた桜みたいに。






要するに……




いくら最強と謳われていようと





この人もただの1人の男に過ぎないってこと。
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