第39章 dignity ■
気配を感じてバッと視線を流すと、なんと窓ガラスにベッタリと顔を貼り付けてこちらを見ているパンダ、狗巻、虎杖の3名がいた。
五条が一瞬でズボンから手を退かし、背後にレイを隠した。
レイは急いでズボンのチャックとボタンを締める。
五条が何食わぬ顔でガララッと窓を開けた。
「覗き見なんて感心しないよ〜?」
「びっくりしたぁ!レイさんじゃんか。」
「ツナマヨ!」
「よお、レイこんなとこで何してる?五条の奴に虐められてんのかぁ?」
レイは少しホッとした。
この様子だと、多分…見られてないかもしれない…
しかしなぜ五条はこんなに何事も無かったかのようにできるのかが謎すぎて頭の中が混乱する。
この慣れてる感じ…
これが違和感の正体かも…と理解するのに時間がかかった。