第39章 dignity ■
「…まさかとは思うけど… レイさぁ…
あいつとあの場で…ヤッちゃった?」
「え??なにを?」
五条は苦笑いする。
ダメだ…
レイにこの意味伝わるわけないよな…
てかそんなわけないし、
変な冗談はやめよう…
えっと、僕久々にすごい混乱してるー?
このレイが何かやましいことしてたとしたらいろいろごまかせるわけがない。
ってことは……
「はぁ…あのねぇ…こぉ〜れっ!」
ペリリッ!
「痛っ!」
プーさんの絆創膏を剥がすと、やはり自分の付けた所有印の痣が出てきて五条はサングラスを取って目を細めた。
でもまぁ…これだけならまだいい。
問題は、その隣にあるこの新しい…痣。
「っあ!それはっ…恵くんが手にしてたやつ!」
剥がしたプーさんの絆創膏を見てレイは声を上げる。
「ん。ですね。どゆこと?」
目と鼻の先で見せつけられ、ニッコリと笑みを浮かべる五条にレイは目を宙に泳がせる。
どういうことか聞きたいのは
私なんだけど……