第5章 possession
ゲームを開始してしばらく経つが、今までもわりと4人でこうしてゲームをする機会は多かったので意外にも皆いい勝負だ。
楽しいには楽しいのだが、4人とも負けず嫌いで集中力が半端ないので皆口を噤んでかなり真剣に画面を見つめ手を動かしているだけ。
「くはっ!?嘘だろ…」
レイの攻撃で五条はついに堕ちてしまった。
「いっえーい!ゲームの中だけでも悟に勝てるのは嬉しーわー」
ガッツポーズをとるレイを睨んだ後、五条は悔しそうに言った。
「もー!なぁそろそろキャラ変しねぇ?俺次はアイスクライマーでいくわ。あーでもやっぱピチューにしよ」
勝手だなぁとか思いながらも、確かに同じキャラは飽きてきたので新たに4人は違うキャラを選ぶことにした。
「え〜じゃあ私はクッパにしようかなー。
ちょっと重量ありすぎる気がするけど…」
そう言ったのは硝子。
似合わなすぎて噴き出しそうになりながらレイは言い返した。
「せめてミニクッパにしなよ、かわいいし少しは軽いよ」
「あー、うん、そうかそうだね。
じゃあレイは?」