第5章 possession
ドンドンドンドンドン!!!
けたたましいドアを叩く音。
ビクッとレイが夏油から体を離すと、彼は顔を顰めながらため息を吐いた。
「また邪魔者が来たようだね…」
そう言ってドアを開けるとそこにいたのは五条だけではなかった。
ニヤニヤしながら何かを持って振っている五条とその隣で苦笑いしている硝子。
「あ〜やっぱレイもいたぁ〜!
ねぇ4人でこれやんねぇ?新作のスマブラ!」
「ごめん2人とも〜!私もこれずっと楽しみにしててさぁ〜!五条が手に入れてくれたのはいいけどやっぱこれは大人数じゃないと楽しめないゲームじゃん?」
「ってわけで今すぐやりたいわけよ!
失礼するよ!!」
夏油とレイの返事も聞かずにずかずかと部屋に入りそそくさとゲームの準備を始める2人。
夏油とレイは諦めたようにベッドに座った。