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walking proud~呪術廻戦~R18~

第39章 dignity ■


伏黒はため息を吐きながらそれを受け取る。

「あぁ…いいのにこんなの…」

「それからこれっ!」

そう言って笑顔で差し出された小さな紙袋。
中身を取り出すと、透明の袋に包まれている新品のタオルハンカチが入っていた。

しかも……


「…プーさん…ですか…」

「うんっ!やっぱ伏黒くんにはプーさんだよねっ!」

満面の笑みでそう言われ、なんて返していいのか分からずにとりあえず礼を言ってプーさん柄のハンカチを受け取った。

「あ〜、そっかそれ昨夜また私が貼ったんだったよねぇ〜」

ケラケラと笑って言うレイの視線は、伏黒の手の甲。
プーさんの絆創膏は、剥がさずそのままにしてある。

こんな笑顔を向けられてこんなことをされたら、剥せるわけはない。

伏黒は何も言わずにフッと笑った。
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