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walking proud~呪術廻戦~R18~

第39章 dignity ■


五条はレイの上半身を起こして抱き締めた。

「…ありがとうね」

「……え?」

「僕すごい嬉しい…」

「………」

耳元で囁かれるその静かな声色が、なんとなく切なげで、レイは無意識に背中に手を回した。

「私も…嬉しい…よ…それに……
ありがとうは私のセリフだよ…」


"昔も今も、レイはレイだ。
レイは僕にとって、ずっと特別だった。
特別だから…もしレイが許すのであれば僕は…
死ぬまでレイを離さない。"


「今まで生きてきて一番嬉しい言葉だった。許されるのであれば私は…悟のお姫様でいたいよ…それに……」


レイは五条のこめかみ辺りに唇を付けた。


「今までずっと…いつも…私を見ていてくれて…支えててくれたのは…悟でしょ。でも私もこれからは悟を支えたいよ。」


「…… レイ…」

五条はたまらずギュッと腕に力を入れ、レイの髪に何度もキスをする。

そんなに煽るなよ、マジ隙ありあり姫。
くそ……
本気で頭おかしくなりそ……

でもさ、正直まだ、
いろいろ不安だよ。

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