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walking proud~呪術廻戦~R18~

第39章 dignity ■


バチッ!パギンっ!


「お前こそ朝帰りなんて酒乱クマかよっ!
酔っ払ってんの?」

「死ねぇぇぇええ!!」

「ちょっ!服くらい着させてくんない?!
裸で死ぬなんてやだあ〜」

「安心しろ!跡形もなく消してやる!!」


レイはいてもたってもいられなくなって大声で叫んだ。


「やめてクマ!!!!!!!」


ピタリと止まったかと思えば、一瞬でクマは目の前の布団の上にいる。

「…っわ!えぇ?」

クマはジロジロとレイの剥き出しの上半身を見回し顔を顰めた。

「…おまっ…大丈夫じゃ…ねぇな…
無抵抗の状態でやられたのか?」

「っえ?」

レイはおずおずと自分の上半身に視線を移す。

「っっ!!!」

その状態に声すら出なくなった。

赤い鬱血痣がいたるところに散りばめられている。

気付かぬうちに五条に付けられまくっていたようだ。


クマは案の定、ボワッと毛並みを逆立て、目を三日月形にし、青い炎を滾らせギロリと五条の方へ視線を流した。
その姿に、レイは冷や汗をかいてハッとなる。

「ぅあっ!クマ待って!あのね!これはそのっ」

「待ってろレイ。一瞬で仇をとってやる…」

「あっ、ちっちがっ!待ってっ!」

クマは目にも止まらぬ早さで五条に飛びかかっていった。

「終わりにしてやる!!このフルチン変態ゲス野郎っ!!!」

「クマ聞いて!!これは合意の上なの!!!!!」

「?!?!?!」

ピタリとクマは空中で動きを止め、振り返った。

「なんだって……」

「おいくまァ〜、そろそろ察しろぉ…」

五条が呆れたようなトーンの低い声で言うと、クマを瞬時に脇に抱えてベッドに戻ってきた。

「っ!離せマッパ野郎!」

「あいよ」

ストン。

ベッドの上に座り込む3名にしばしの沈黙が流れる。
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