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walking proud~呪術廻戦~R18~

第37章 nightmare


「なんつーか、アラジンの生き様がかっこいいんだよ!王子ぶって気取ってるわけじゃないし、欲がないし、何事も諦めないし、ジャスミンが姫だと分かる前からずーっと一途だしさ!」

「……うん。そうだね…」

「にしても、なんっでお姫様ってピンチにばっかなるんだろーね?ピーチ姫もよく攫われるし。…あ!やっぱお前こんなとこいたら攫われるよ!」

「…っ、私は別にお姫様じゃ…」

「まぁでも平気か。結局なにがあっても最後は王子が救い出すんだもんな〜。」

「……そんなの…おとぎ話の世界だから…現実にはいない」

「そおかな?」

「…そうだよ…」

「現実にあったからおとぎ話になってるんだと思うけどなー」

「What!?……そなの?」

「お前もっと夢持てよ。冷めすぎだろ」

「だって……」

「諦めんな。」

「……え」

「幸せになることを諦めんな。って言ってんの」

「………」

「お姫様の結末は、必ずハッピーエンドって決まってんだよ。お前お姫様なんだろ。」

「……うん…」

「ならどのお姫様がいいか、今のうちに選んどけよ。」

「う、うーん…じゃあやっぱり、ジャスミン…かなぁ?魔法の絨毯に乗ってみたいし、綺麗な夜空をあんなふうに見てみたいし…」

「おっ!いーねいーね!俺もお前と王子が飛んでんの見てみたいわ!」

「それじゃあキミはまるで "空" じゃん。」

「じゃー俺がアラジンでもいいわけー?
もうこんなとこで王子見つけたら物語終わっちゃうよー?」

「……っ。」

「じゃー今日からストーリースタートね!」

「…yeah…わかった…」

「始めたら最後まで進めろよ。お前の始めた物語なんだから。」



私はその後の記憶が無い。
そのあとも、何かいろいろと話したような気はするが…
眠ってしまって、その子が大人を呼んでくれたのか、警察が駆けつけて親を呼ばれたのかもしれない。

気がついたときには……施設のベッドの上だった。
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