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walking proud~呪術廻戦~R18~

第37章 nightmare


レイの唇に、そっと唇を押し当てた。
震えが止まるまで、何度も啄むように唇を重ねた。

ゆっくりと離し、顔を確認する。

「…っ… レイ…」


知ってたか傑?

お前を感じる時、こんなに穏やかな表情になるんだぜ?

お前がいた頃さ、
お前を見る時、お前の話をする時、お前といる時、
レイはいつもこんなに幸せな表情になってたんだ。

知ってたかよ?
ちゃんと見てたか?

僕はいつも見てたよ。


その顔が、僕は大好きだった。


だから


死んでも悪夢を見せんな。

良い夢を見せてやれ。

抱きしめて、キスして、
愛を囁いてやれ。


お前は王子様だろ、傑。




「…おやすみレイ。
いい夢見ろよ…あいつとの…。」


レイの髪に軽く唇を寄せてから、このまま眠りたい衝動をこらえてベッドを出ようとした時だった。

ギュ…


「っ?!」


服の裾を掴まれた。
驚いてレイを見ると、彼女は眠っているはずなのにまた眉にしわを寄せて苦渋の表情を浮かべている。

五条は、小さくため息を吐き、切なく笑う。

こんなに可愛いことを無意識にすんのは、
反則でしょ。いや、ダメすぎでしょ。

「…… レイちゃーん…
知っていたかな?実はね、僕も男なんですよ。」

「…ん……」


我慢の限界って言葉があんだよ。

それって、僕は嘘だと思ってた。
しようと思えば、人間いくらでも我慢できる気がしてたんだ。
僕が最強だから、そう思っちゃってたのかな?

でもこの状況でさぁ、我慢できる最強っているか?

さっきからずっと、
男を一瞬で惑わすような赤らんだ官能的な表情して、
そういう声で呻いて、
柔らかくてあっつい身体して、
それでいてギュって引き止めるような行動…


「…なぁ… レイ……
全部お前のせいだよ……お姫様……」
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