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walking proud~呪術廻戦~R18~

第37章 nightmare


片手で何とか電話に出ると、五条からだった。

「…はい」

«あ、恵いまどこいるー?
寮にまだ戻ってないらしいじゃんー?»

「今 高専近くのファミレスです。
ちなみにレイさんもいますよ」

«あーやっぱりねー…
電話出てくんないからマジ焦ってた…
とりあえずよかったわ!
今行くね!!»

「えっ…」


プープープー…



来てくれるのは助かるが、この状況を見たらどう思われるだろうか?

伏黒は手を握られたまま眉を顰める。
叩き起こそうにも起こせない。
顔は見えないけれど、寝てしまっているだろう…

あれは寝言か…?
大切な人の夢を見ているのだろうか?
遠い過去の記憶がフラッシュバックしたのだろうか?


などと考えていると、五条の声が聞こえてきた。

「あ〜いたいた恵〜……んん?あれぇ?」

五条は目隠し越しにまじまじと2人の状況を見ながら驚嘆の声を上げる。

「えぇ〜っ…夜な夜な2人で手握り合っちゃってどういうこと?…え、何してたのー?」

伏黒は心底面倒くさそうにため息を吐く。
この状況をうまく説明できる自信が無い。

「…ワイン飲んで、酔い潰れちゃったみたいですよ。たった一杯だけですけど。……ちなみに手握ってるのは…離してくれないからです」

棒読みでそう言うと、五条はホントにぃ〜?などと言って2人の手を引き剥がそうとした。

「っ!んんっ?…ほっほんとだ…はは…ウケる…」

「ウケません。どうにかしてください。」

「てゆーか、なんで酒なんか飲んでんのさ?
傑の言いつけ守れよな。」

五条からも出てきた"すぐる"というその名前に伏黒は心の中で反応する。

やっぱり………
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