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walking proud~呪術廻戦~R18~

第36章 inequality 【特別編】


少し会話をしてわかったのは、あの交流会から1週間近く経ったのだが、1週間は都内に滞在してもいいことになっているらしい。

しかし、ギリギリまで残ったのは東堂と加茂のみだったらしい。

東堂に関しては言わずもがなだが、加茂は都内の呪霊の質や、己の呪力向上のために普段と違う地に身を置きたかったという、なんとも勉強熱心な一面を知れた。

こういう真面目な所もあの人に似ている…と思った。


「そういえば…呪霊操術を扱える術師は今ではレイさんしかいないですよね。そもそもかなり珍しい貴重な術式ですが。」

そういった内容に興味津々な加茂の言葉に、東堂はステーキを噛み締めながら思い出したように言った。

「そういやーそうだな…
去年までいた夏油傑以来か…」

「っぐ!ゲホッ!ゲホッ!」

レイはつい咳き込んでしまった。

「大丈夫ですか?」

「あ、ん、ごめん、ありがと…」

加茂に渡されたナプキンで口を拭く。
なんとか呼吸を落ち着かせるために深呼吸をした。

やはり夏油傑のことは周知の話だったのだ。

クマはパフェを貪りながら、何食わぬ顔で言った。

「そうか、お前らも去年の百鬼夜行は知っているよな。」

「あぁ。参戦していたからな。京都にも呪霊が放たれた」

「そういえば、その時レイさんとクマさんは何をしていたんです?」

加茂のその問いには口ごもってしまった。
しかし横からクマがテキトーにはぐらかす。

「おいらたちはいろいろ忙しくて海外を飛び回っていた。
で、京都の百鬼夜行はどんなだった?」


レイは顔を歪めた。

聞きたいような、聞きたくないような…
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