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walking proud~呪術廻戦~R18~

第36章 inequality 【特別編】


「うわぁ〜めちゃくちゃいっぱい人がいる〜
やっぱり大人気なんだねぇ…」

しかし、ほぼ男性客ばかりで女性は全然見当たらない。
なんとなくレイは不安になってくる。

「よし!行くぞクマ野郎!!」

東堂は突然レイからクマを引ったくり、我先にとズンズン人混みを掻き分けて行ってしまった。

「えぇ……もおー…」



『みーなさーん!!
今日は来てくれてほんっとにありがと〜♡♡
みんなだーいすきだよ〜!!!』

「「うおおおおおおお!!!!」」


高田の声に、周りはかなり興奮状態だ。

クマと東堂は最前列へ行ってしまったのだろうか?
レイは仕方なく背伸びをしながら位置をずらしていく。

ようやく少しだけ高田が見えた。

「わぁ〜…本当に背が高いんだなぁ…
それに、やっぱり可愛いなぁ…」

レイは生の高田を見れたことにもう満足だった。

しばらくして高田は司会者とトークを繰り広げだした。
レイはスマホが鳴っていることにも気付かず、必死に背伸びをしながら耳を傾けていた。


「…… レイさん?」

突然のその声に、バッと後ろを振り返ると、なんと加茂憲紀が突っ立っていた。

「ようやく見つけましたよ。ずっと電話かけてたんですが」

「あーほんとに?!ごめん気付かなくって!」

「なぜ1人なんです?アイツは…?」

「東堂くんはクマ連れて前の方に行っちゃった…」

加茂はその言葉にみるみる眉間に皺を寄せた。

「全く…女性を1人にさせるとは何を考えている…」

「加茂くんも高田ちゃんを見に来たの?」

「……そんなわけがないでしょう。
心配だから来たんです。」

「え、あ、心配ありがとう…?」

確かに東堂はとても変わった人だとは思うが、そんなに心配されるとは少し「?」が浮かぶ。
パッと見、加茂も相当変わった人物に見えるが…
制服はなぜか水干だし……
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