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walking proud~呪術廻戦~R18~

第36章 inequality 【特別編】


ー 東堂葵・加茂憲紀 ー





「うあー…マジめんどくせぇこいつー…」

「なになに?」

クマがスマホを放り投げたので、レイはそれを手に取り画面を覗いた。

どうやらクマは東堂とLINEをしていたらしい。



"高田ちゃんの握手会、お前も行くよな?!"

"なぜおいらが…"

"お前も高田ちゃんファンだろ?!
明日池袋の〇〇ホールでイベントがあるんだよ"

"てめぇで行ってこいや
おいらは忙しい"

"ダメだ!高田ちゃんはリラックマが好きなんだ
きっと大喜びする!"

"おいらリラックマでもくまモンでもねーんだが"

"とにかく明日だ!待ち合わせは池袋東口!
時間は11時だ!いいな!"



レイは苦笑いする。

「随分と強引だねぇ…
でもいいじゃん行ってきなよ。
案外楽しいかもしれないよー?」

「ならお前が行ってこい。
そもそもおいら高田のファンでもなんでもねーんだ」

「え、私?あーでも…アイドルに会えるなんてそうそうないし…行ってみようかな…」

正直ちょっと興味はある。
テレビで一瞬しか見たことがないが、この機会を逃すのは勿体ない。
だが、あの東堂葵というデカくて強面な人と2人きりというのは流石に気が引ける。

「ね、ねぇ…クマも行こうよ?」

「あぁん?!」

「誘われたのはクマなんだしさぁ…
東堂くんも、私じゃなくてクマと行きたいわけだし。」

クマは絶対に嫌だというようにソファーに寝そべってしまった。

「ちょっと〜!
また甘いもの食べさせてあげるからさー!ねー?」

クマは諦めたようにため息を吐いて唸った。
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