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walking proud~呪術廻戦~R18~

第4章 bruise


「き、キスマークって、なに?」

「…はっ、ウケる。やっぱ分かってないんだ。」

くすくす笑って硝子は鏡を見つめるレイの背後へ行き、両肩に手を置いた。
鏡越しにレイを見つめながら、耳元で囁くように言う。

「これはねぇ…独占欲の表れ。俺のものだって周囲に示す、証。…まぁいわゆるマーキングみたいなものかなー。ふっ…」

「っえ…」

そ、そうだったんだ。
やばい。本当に知らなかった。

顔を真っ赤にして目を見開いたまま唖然としているレイに硝子はいたずらっぽく笑った。

「絶対とられたくない俺の女!って言われてるようなもんだね。誰がどう見てもわかるよ、これがキスマークだってことくらい。」

「…ちょ!どうしよう!じゃあ隠さなくちゃじゃない?」

「なんでよ?」

「なんでって、恥ずかしいからに決まってるでしょ?!」

「バカね、そんなことしたら夏油が可哀想じゃない。」

「・・・」


そう言われてしまうと反論できなくなる。
それに、俺の女っていう独占欲なんて聞くと…
なんだか嬉しい。

「じゃ、じゃあ…このまんまでいようかな…」

「そうしなそうしな!!私ちょっと一服してくるわ〜
あーレイも付き合ってよ。任務がどんなだったか聞かせて?」

ニッコリ笑って腕を引く硝子の後をついて行く。
彼女は未成年だというのに平気で煙草を吸っている。
一応先生にバレたらヤバいと言って、部屋の換気扇の下で吸っているのだ。

「もー…なんだかいいように踊らされてる気がするなー面白がられてるっていうか…」

その言葉は、彼女の笑いに掻き消された。
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