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walking proud~呪術廻戦~R18~

第35章 wonder


「…嫌だった?よね…」

「え…あ……」


嫌だった?

ここで初めてレイは少しの違和感に気がついた。

嫌……というわけではない…

どうしてだろう?



「……ねぇレイ…」

「…?」

五条の真剣な顔がグッと近くなり、心臓が跳ね上がる。

「なっ…なに?」

「さっき、私のことなんだと思ってるのかって聞いてきたけどさ…僕がレイのことどう思ってるのか、知りたい?」

「…え?」

「僕はレイのこと……」

その先がなぜか怖くなり、バタバタと後ずさりをし距離をとってしまった。

「ごっごめん、なんかっ言い過ぎたっ…
気にしないで…」

「避けるなよ…」

「っ!」

グイッと腕を引かれ、五条の胸にドンっと顔がぶつかる。
そのままギュっと包まれた。

「っ!ちょっと悟っ…!
だからこーゆーのだよこーゆーの!!
なんで言ったそばからっ…」

「じゃあさ、恋人だったら良いってことだよね?」

「………」

「最初の質問だけど、僕が一体何を考えてるのかって…
その答えはね、僕はね、実は一つの事しか考えてないんだ。ずっと昔から…」

耳元に口を寄せられ、普段の五条からは想像もつかないような静かな声が鼓膜を揺する。

「……どうやったらレイの笑顔をもっと見られるだろうってね。でも、ごめんね。やりすぎてたっぽいわ…」

「……そ、それって…どういう…」

「でも恋人だったらやりすぎに入らない?」

「……っ…」


「…今度は僕が質問する番。レイは僕をなんだと思ってるの?」


「…えっ……」


言葉に詰まる。
自分がした質問を、自分が返せないなんて、そんなことってあるだろうか。

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