• テキストサイズ

walking proud~呪術廻戦~R18~

第34章 surround ■ 【番外編】


すると、硝子が気だるそうな声を出した。

「私も入ってんのかよ…
あんたらどっちかだけでいいっしょ」

「いやそれだとフェアじゃねーじゃん!」

「まぁでもハンデくらいはくれてやらないと…
瞬殺も面白くはないだろう?」

夏油の言葉に、真美が、しゅ…瞬殺って…と呟いていると、五条が納得いかない顔をした。

「えぇ、俺タイマン勝負ってのしてみたかったんだけどー!なんか青春っぽくていいじゃん!」

「でも1対1なんて、悟こそ手加減できないだろう?」

「いや頑張って手加減してみるからさ!!」

「よしではこうしよう。私たちは足を使わないルール。」

「んーそれ意味無い気がするわー。両足はもちろん使わず、片手だけ使うってのはどう?」

「なるほど、それなら利き手ではない方のみを使う。これでどうだ?」

「おーいいねいいね!さすが傑くん!」

「レイもそれでいいかい?」

「うん、いいよ。」


さっきから目を点にして聞いていた男たちは、我に返ったようにいきり立った。
あまりにも舐めているとしか言いようのない会話に、完全に切れたようだ。

「くっそ…なめやがって…こいつら…」

「よしよし、じゃあペアを決めよう。
お前らん中で1番強いのだ〜れ?」

「「え…」」

男たちはクズ男の方をチラと見た。

「うん、おっけー。お前ね。
じゃー俺と組もう。」

「待て。私に譲ってくれ悟。」

「え、私がそいつと組みたいよ!」

「いいや私も入ってんならそいつ寄越せ!」

夏油とレイと硝子が口々に言う。
真美は口をパクパクしたまま頭が真っ白になっている。

「はぁ、もう。じゃーじゃんけんな!」

男たちはただただじゃんけんが終わるのを見守っていた。
/ 1492ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp