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walking proud~呪術廻戦~R18~

第34章 surround ■ 【番外編】


「ごめんね、レイ。とにかく、
君がどちらを選択しようと、君のそばにいるから…」

「……??…どういうこと?」

「…え?だから、そのままの意味だよ。」

レイは少し頭が混乱し始めた。
言っている意味がよくわからない…
私を取っても、あの女性を取っても、どちらにしても私のそばにいるっていうのはどういうことだろう?


「はぁ…やはり離したくないな…
君のことを。私は…はぁ…迂闊だった…」

耳元に、夏油の呟きが聞こえた。

レイは眉間を寄せ唇を噛む。

「…じゃ、じゃあなんで?…そんなこと言うのになんでほかのっヒトと…」

「………え?何の話だい?」

「…は?…だからさっきから話してる話だよ。
私の傍にいたいって言うくせに……じゃあどうして他の女の子と…抱き合ってたの?…ただの一時の気の迷いなの?」

夏油の体がピクっと動いた。
そして、数秒固まったまま沈黙したあと、レイの体をゆっくりと押し剥がした。

「…あ…… レイ…えっと…
どうやら君と私は全く違う話をしていたらしい…」

夏油の気まずそうな表情を見てレイも不安の表情になる。

「……は?」

「…あの…っ…一応確認させてくれ。
その、君は……に、に、」

「…へ?なに?」


夏油がレイの頬に手を添え、意を決したように口を開きかけた時だった。


ドンドンドンドン!!!

激しいノックの音に、2人同時に肩が上がり、夏油の手が離れた。

「おーいレイ、夏油、いるよね?
悪いけど、渡したいもんあるから開けて?」

硝子の声に、レイが立ち上がり、ドアを開ける。
硝子が酷く心配そうな顔をしていて、離れた壁に神妙な面持ちで寄りかかっている五条が見える。
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