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walking proud~呪術廻戦~R18~

第34章 surround ■ 【番外編】


夏油は深く深呼吸したあと、レイの自室のドアをノックした。

「… レイ?いるかい?」

ドアが開き、唇を噛み締めて目を合わせないレイが現れた。
夏油はその様子に一瞬ビクッとたじろいだが、短く息を吸ってレイの肩を優しく押した。

「…入るね。」

そして、レイをベッドに座らせ、隣に座る。

「……話がしたくて…」

「・・・」

レイは、ついに来てしまった…
と思い、ギュッと目を瞑る。

私は……捨てられる……


「……い、やだ…」

「…え?」

「聞きたく…ない…」

「…… レイ…
いや…でも…話さないわけには…」

「…やだ。」


夏油はレイの肩を優しく抱いて言った。

「まずは、その……ごめんね…」

「…っ…だから…聞きたくないったら…」

「いや、そういうわけにもいかないだろう。
とても重大な事だ。聞いてくれ…」

「・・・」

「私は…ちゃんと責任を取るつもりだ。
もしも君が…望むのであればだけど…」

「……どういうこと?」

「君がどちらを選択しようと、私はそれに従うってことだよ」

「なっ、なんで私がっ…どっちを選択って…
それって傑が選ぶことでしょ?」

「いや、君が選んでほしい。君の意見を尊重したいんだ。」

夏油はとても真剣だ。
レイはわなわなと体を震わせる。

あの女の人と、私のどちらを傑が取るか、私が選んでいいの?

だ、だったら…そんなの…
決まってるじゃん…


「わ、私…は……」

「……うん。」

「私は…傑と一緒に…いたいよ…」

「… レイ…」

「ずぅっと一緒に…いたい…っ」

「もちろん、私もだよ…
許されるのなら今後もずっと君のそばにいさせてほしい。」


レイはたまらず夏油に抱きついた。
それを夏油は優しく受け止め、ゆっくりと頭を撫で耳元に口を寄せる。
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