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walking proud~呪術廻戦~R18~

第33章 perplexity


「いっ、今まで!どこ!行ってたのっ!!
生きてるなら生きてるって連絡してよ!!
馬鹿!!!!」

その大声に、店内の客の視線が一斉に集まった。

「「し〜…」」

2人と1匹に口元に手を当てられ、口を噤むが涙が止まらない。

レイはハンカチを渡しながら言った。

「ごめんね。あのね……
私にとっては、本当に一瞬のことだったの。
みんなにとっての10年間が…」

本当に、何度考えてもわけわからないが、
事実らしいのでなんとも言えない。

五条が隣に腰かけ、一通り説明はしてくれた。


「ってことだからもう行くね!
僕たちめっちゃ忙しいんだっ!」

そう言って大量の荷物を持ったまま立ち上がった。

「はっ?!もう行くの?!
ならせめて抱き締めさせてよ!」

硝子はクマごとレイをキツく抱き締めた。

「………硝子…」
「うっ…ぐるじ…っ…」

「はー…この感じ…久々……。
あの時、守れなくてごめんね…
なんにもできなくて……。」

「…そっ、そんなことっ…」


硝子はゆっくりと体を離し、潤んだ瞳で笑いながらレイに言った。

「連絡先交換したことだし、いつでもなんでも言ってね。五条がなんかしてきたら殺してやるから、ちゃんと私に言って。少しでも困ったこととか何かあれば…なんでも…なんでもいいから…必ず連絡して。
クマ太郎もだよ。いいね?」

「ありがとう…わかった。」
「酒飲みに誘えよ、硝子」

クマの言葉には笑ってしまったが、硝子は大きく頷いた。

「毎晩誘うからな!」

「おう!」

「え…」

五条はそんな中、スマホで誰かを呼び出していた。
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