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walking proud~呪術廻戦~R18~

第32章 indifference


「私の術式はどんな相手にも強制的に弱点を作り出すことができます。
7:3…対象の長さを線分した時、この比率の点に攻撃を当てることができればクリティカルヒット。
私より格上の者にもダメージを与えることができますし、呪力の弱い者であればこのなまくらでも両断できます。
……聞いてますか、虎杖くん。」

「えっ!!俺に言ってたの?!」

ペラペラと棒読みで説明しながらも、
七海はかなり"大きな鉈"のような呪具で何体もやっつけている。


「五条先生といい、ナナミンといい、
すげーなー…
ねぇ、ナナミンにもやっぱり強ぇ先生がいたのー?」

「……ナナミン…て…。
その呼び方は感心しませんが…まぁいいでしょう。
私にも"師"はいましたよ。」

「へぇ!やっぱり!どんな?!」


七海は呪霊の残骸を見下ろしながら、
何かを思い出すように静かに言った。

「…そうですね……。
とてつもなく強く、口は悪くふてぶてしい感じの…
しかし見た目はかなり可愛らしく、愛嬌は微」

「えぇっ?!ナナミンにもそんなに可愛い先生がいたの?!
ズルくない?!その世代ってなんだったんだよー!!
五条先生にもめちゃくちゃ可愛い師匠いたらしいしー!
もぉ〜俺もその世代がよかったなぁ〜!」

「・・・」

七海は仏頂面のまま黙りこくる。

確かに自分たちのあの世代は…
一体なんだったのだろうか…

今思うと、幻だったのでは、
と…そう思ってしまうほど。

あの頃は……


「はぁー…五条先生の師匠ってぜってぇあのクマじゃないはずだし。……隠してるよねぇー…」

「………クマ?」

あぁ、虎杖くんは、意思のないクマのぬいぐるみを五条さんに紹介されたのか。
七海はそう結論づけてため息を吐く。


「ナナミンは会わせてくれるよね?!
その可愛い師匠にっ!」

期待の目で見つめてくる虎杖を横目で見てから目を逸らす。

「…もう会ったのでは。
それでも残念ながら、あの頃と違って何も学ぶことはできないと思いますが…。」
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