第30章 reunion
「え?」
「お?」
ついている映画を全く観ていない上に、わいわいと喋っていたであろう2人に五条は様々な感情を抱きつつも、とにかく目の前の状況判断はさておき本題に入る。
「クマ野郎……どういう…ことだ?」
クマは至って冷静沈着な態度で言った。
「さぁな。つーかおいらが聞きてぇよ。
どうなってやがんだ、こりゃ。
てめぇが教師やってんとかも、なんの冗談か知らねーが。」
「……ちょっと来い!!クマ!!」
五条はクマを脇に抱え、別の呪骸を虎杖に投げる。
「悠仁はそれ使ってちゃーんと映画を観ること!
いいね?
サボってた分、しっかりやってもらうよ。」
そう言って部屋を出る。
残された虎杖はポカン顔のままドアを見つめた。
「なんだ……?わけわからん…。」