第30章 reunion
別の部屋で、五条はクマに今までのことを全て説明した。
虎杖悠仁のことも含めて。
クマはやはり、レイが死んだことも、森が死んだことも、夏油を殺したことも、もちろんいい顔はしなかった。
どころか、とてもショックを受けたようだった。
「ま…仕方ねぇよな…」
「うん…」
「お前…おいらがいない間、よく頑張ったな…」
その言葉に、五条はたちまち目を潤ませ、クマを抱き締めた。
「…ぅ!!おおおいグラサン野郎!」
「クマ……僕…頑張ったよな……」
「……てめぇさっきから"僕"ってなんだ。
気持ち悪ぃ…」
「僕は…ずっっっとお前と話したかったよ。
こうして…」
「……………きも。」
五条はギュッとクマを抱き締めたまま肩を震わせて笑う。
あの頃と何も変わっていない口の悪さに、デカい態度。
なにもかもが懐かしすぎて
嬉しすぎて、
どうにかなってしまいそうだった。
しかし…
なぜ突然クマが覚醒したのかがわからない。
「もしかして……どこかでレイが…?」
「…その可能性は…あるな…
いやむしろそれしかねーような気も……」
2人はとにかくその可能性を信じたかった。