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walking proud~呪術廻戦~R18~

第29章 intention




俺は殺した。


親友のまま殺せた。


この手で…。




「……まだ笑ってんのかよ…」


夏油の亡骸の前にしゃがみこみ、
血まみれの冷たい手に触れる。


そして、ハッと目を見開いた。

自分の手首にもあるミサンガが、夏油の手首でちぎれている。
埋め込まれていた水晶は割れていた。




「……お前が傷つかない世界を、俺が作るよ。
だからさ……」


五条は夏油の肩に自分の上着をかけながら言った。


「だから、もしも生まれ変わったら、
その世界で一緒にまた笑おうぜ……」




自分で選んだ死に方で死ぬんだ。
今度こそ。



死ぬまで生きて、
今度こそまたみんなで

心の底から笑おう。




「またな…
暖かくして寝ろよ…傑…
おやすみ…」








天国で待ってろよ。

レイと。




俺との最後の
約束だ。










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