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walking proud~呪術廻戦~R18~

第28章 cause


とてつもなくデカい鳥の口の中から、かなり個性的な、見たことも無い人たちが出てきた。


「関係者…じゃねぇな」
「すじこ」
「わー…でっかい鳥ー…」


真希、棘、乙骨と全く別の反応をしているのはパンダだった。

「まさか……す…」





「変わらないねぇ、ここは…」

夏油が呆れたように高専を見渡した。


「うぇ〜夏油様〜ホントにここぉ?!
すごい田舎臭ぁ〜」

「菜々子、失礼よ」

「え〜美々子だってそう思うでしょ〜?!」

「んもぅっ、さっさと降りなさいあんたたち」

「だから寒くないの?」


目を丸くして突っ立っている乙骨たちに気付いた菜々子がすかさず写メを撮り始める。

「パンダがいるよ〜!可愛い〜!」
「アイツら…何だろね?」


「お前らこそ何者だ!侵入者は憂太さんが許さんぞ!」
「こんぶ!」

パンダと棘の言葉に、乙骨は怯えたようにたじろぐ。

「そーだ!憂太さんに殴られる前にさっさと帰んな!」

「えぇ?!」

真希の怒鳴り声に、ついに乙骨は声を上げてしまう。

その瞬間、いつの間にか夏油が乙骨の手を握っていた。

誰もがそのあまりの俊敏さに目を見張る。

早すぎる動きとその呪力に、
只者じゃないと誰もが悟り、冷や汗を流した。


「はじめまして。乙骨くん。
私は夏油傑。」

「え、あ、は、はじめまして…」

夏油はにっこり笑って言った。

「君はとても素晴らしい力を持っているね。
私はね、大いなる力は大いなる目的のために使うべきだと考える。
今の世界に疑問はないかい?」

「…?」

「一般社会の秩序を守るため、呪術師が暗躍する世界さ。つまりね、強者が弱者に適応する矛盾が成立してしまってるんだ。嘆かわしいだろう?!」

「は、はぁ……」

ペラペラと喋りまくる夏油を前に、乙骨は言っていることがよくわからなくておどおどする。
それでも夏油は喋り続けている。


「万物の霊長が自ら進化の歩みを止めてるわけさ。ナンセンス。そろそろ人類も生存戦略を見直すべきだよ。だからね、君にも手伝ってほしいわけ。」


「…?…なにを、ですか?」
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