第27章 dependency ■ 【番外編】
夕方で、薄暗い夏油の部屋のベッドが軋む音。
「…ふ…こんなに薄暗い中で私を押し倒すなんて…君も随分と積極的になったものだね…」
「ん…ちょっと滑ったの」
「はは、そんな言い訳が通用するとでも?
そんなに積極的なら私も全力で応えるしかないな…」
「んっ!……ぅ…ん…っ…」
レイが覆いかぶさった状態のまま、夏油が後頭部を押さえつけ、唇が塞がった。
互いの舌が奥から絡み合い、激しさを増していく。
何度も角度を変えて濃厚な口付けを交わしつつ、レイはたまらなくなってそのまま夏油の制服のボタンを外した。
「…っふ…私はこれから君に、
なにをどうされてしまうんだい…?」
色っぽい声と表情で見上げてくる夏油の破壊力が凄すぎて、レイは一気に顔が火照ってしまった。
体中の血流が速くなってくる。
何も言わずに、すこしおぼつかない手つきで夏油の服をぬがしていく。
夏油は優しく目を細めながら、そんなレイの髪をひたすら撫でている。
顕になった夏油の胸に食いつく。
突起を舌で転がしながら、もう一方に指を這わせた。
「っ……ん…… レイ…っ…」
苦しそうに呻くような彼の声を聞くと、もっともっと善くしてあげたいという扇情的な心を煽りたてられ、強く吸ったり甘噛みをしたりした。
その度に、彼の体はビクビクと波打つ。
「んっ!……ちょっと、ちょっ、と… レイ…
いきなり飛ばしすぎだって……
……っー…んなにっ…されるとっ…っは…」
夏油は口に手を当てながら、もう片手でレイの頭を撫でる。
レイは全身にくまなくキスを落とし、舐め、愛撫していった。