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walking proud~呪術廻戦~R18~

第26章 distortion



「元気、出さなきゃな〜
じゃないと、僕らしくないよねっ…」


ピッ

テレビをつける。



ピッ、ピッ、ピッ、



どれも暗いニュースばかりだ。


こんな世の中なんだから、仕方ねぇよな…
そう思ってため息をつく。





"君のその六眼には、
この世界がどう映っているんだい?"


"君の眼はやはり…ただのイミテーションか?"


"君は、五条悟だから最強なのか?
最強だから、五条悟なのか?"





「なぁ、クマぁ〜…
僕ってなにもん?ポケモン?
お前みたいに…」


そう言ってチャンネルを変えた時、
とある音楽番組になった。




〜♪

君が涙のときには 僕はポプラの枝になる

孤独な人につけこむようなことは言えなくて

君を泣かせたあいつの正体を僕は知ってた

ひきとめた僕を君は振りはらった遠い夜



「……よせよ…今…こんなん…」



ここにいるよ 愛はまだ
ここにいるよ いつまでも

空と君とのあいだには今日も冷たい雨が降る

君が笑ってくれるなら僕は悪にでもなる






五条は目を見開いてリモコンを持ったまま、
微動だにできないでいた。


回したいのに、なぜか指が動かない。
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